キッズライフなびTOP幼児教育・習い事 > 特集 > どう変わる?これからの公立小学校

 

 どう変わる?これからの公立小学校    【キッズライフなび】

 

 特集    どう変わる?これからの公立小学校


子育て・幼児教育・育児

 

どう変わる?これからの公立小学校

 

「学習指導要領」が変わり、今年4月から約30年ぶりに授業時間数が増えます。さらに5・6年生は英語が必修になるなど、公立小学校が大きく変わります。子どもたちの学びはどう変わり、現場の先生方はどう対応するのでしょうか。

 

 1年生から授業数がグーンと増えます。

6年間で358コマ、1年生でも68コマ増えるなど、学校での勉強量が大幅に増えることに。

 

 6年間で358コマ増えます

主要科目と体育の授業時間数が6年間で358コマ増えます。1年生も例外ではなく、年間の授業は国語が272から306コマに、算数が114から136コマに、体育は90から102コマに。

 

 週1コマの英語が必修に

5,6年生で年間それぞれ35コマ分が必修化されます。教科という扱いではないため、数値評価がつくことはありません。副教材や視聴覚教材などを使い、「聞く、話す」を中心にした授業になりそう。

 

 小学校1年生は35人学級に

予算編成でスッタモンダがありましたが、今年度から小学校1年生の35人以下学級を実現するということで合意がなされました。来年度以降の教職員定数の改善などは学校教育を取り巻く状況や国・地方の財政状況次第ということで、先送りに。

 

 体験型授業が増えます

科学的な見方や考え方を育成するため観察・実験などの体験型授業が増えます。子どもたち自身が仮設を立てて観察・実験を行い、結果を分析・解釈する活動や、日常生活の減少を科学的な用語を使って説明する活動を行います。

 

 複数学年にわたる「反復指導」に

基礎的な知識・技能を確実に身につけるために、学年間で指導内容を一部重複させたり、学び直しの機会を設けるといいます。5年生では、素数や、ひし形・台形の面積の求め方も復活します。

 

 基礎的な知識と思考力・判断力・表現力を重視

新しい学習指導要領は「生きる力」を育むという理念のもと、基礎的・基本的な知識・技能の習得と、思考力・判断力・表現力などの育成を重視する内容になりました。算数、理科でくりかえし学習や観察・実験などの体験学習が増え、各教科でレポート作成や論述などを行います。
その結果、国語・社会・算数・理科・体育の標準授業時間数が6年間で約1割増えます。1・2年生で週2時間、3〜6年生で週1時間の増加です。
気になる「外国語活動」は、5年生と6年生でそれぞれ週1時間(年間35時間)。あいさつや買い物、子どもの遊びなどの身近な場面を設定して、英語表現に慣れ親しませるようです。
新学習指導要領では、これからの教育は「ゆとり」でも「詰め込み」でもないとうたっています。しかし具体的にどう対応するのかは各学校の裁量次第。地域や学校によって差が出るおそれもありそうです。

 

 同じ市内の学校でも対応が異なる理由

では公立小学校は、地域や学校によってなぜ違うのでしょうか?現役の先生にうかがいました。
公立小学校は、学区のほぼすべての児童を受け入れます。学校の周りに何があるのか、どんな考え方の保護者が多いのか、また地域自治会との連携の密度などにより、同じ市内の学校でも違いがあります。校長先生や教頭先生、勤務している先生たちの間でも、行事の考え方などで違いがあります。
学級運営は学級担任の責任ですから、学級のカラーも十人十色。しかし担任は担当学級のすべての授業を担当するほか、事務処理などの雑務もあり、日常的に業務過多なのが実情です。

新学習指導要領の内容は、まだ私たちのところまで降りてきていませんが、時代が変化しても、小学校は子どもたちが大人になるための基礎づくりの場でありつづけると思います。

 

 

※2011年1月現在

情報提供: 理英会

 

ページトップに戻る

 

キッズライフなびTOP幼児教育・習い事 > 特集 > どう変わる?これからの公立小学校